公開: 2019年7月25日
更新: 2019年7月xx日
キリスト教では「嘘をつくことは、どんな場合でも罪になる」と教えます。嘘を許せば、人と人との信頼を作れなくなるからです。キリスト教で、「罪になる」と言う意味は、この世界の最後が来た日、全ての人の霊は神の前に呼び出され、一人一人、「救われて天国へ行くのか、救なわれることなく地獄へ堕(お)ちる」かが宣告されます。この時の判断を「最後の審判」と呼びますが、最後の審判を下すために、神が基準とするのは「罪を犯した人間であるかどうか」です。「嘘をつく」と言う行為は、「罪を犯すことである」と言う教えは、嘘をついた人は、最後の審判で、「地獄へ堕(お)ち」を宣告されることを述べているわけです。ドイツの哲学者カントも、人間は、どのような場合においても、絶対に嘘を言ってはならないと教えました。
マイケル・サンデル、「これからの正義の話をしよう」(2010年)、早川書房
カント、「プロレゴーメナ・人倫の形而上学の基礎づけ」(2005年)、中央公論新社
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